「ムーミンの世界展」@大丸ミュージアム東京

タンペレ市立美術館・ムーミン谷博物館の紹介展、として、トーベ・ヤンソンの原画を小説ごとに少しずつ展示。

小説についてそれぞれ簡単なあらすじが紹介されているのだが、これがまた凄い圧縮訳(多分、直訳?)で、短編集なんて、登場人物のやったことがバラバラに羅列されていて、読んでもどんな話なのか全然分からない(笑)

というように、既読者向けの展覧会ではあったかも。少なくとも、前回?の「トーベ・ヤンソン展」と比べると、展覧会の構成としては弱かったような。

(あのムーミン谷の桟橋が、年代によって、こんなにも変貌を遂げていたことは、今回初めて知ったけど)


とはいえ、トーベの原画をじかに見ながら、それでも「暗い」としか感想を持てないような人は気の毒だなと。

森の中での影と光の描き方とか、どきどきさせられる光景が幾つもそこにあるというのに…


前回同様、トーベ版「アリス」の原画も。

そういえば、前回の時に、トーベのイラストを掲載しているサイトを発見したのだが、確認してみたら、まだあった。↓

トーベ・ヤンソンの作品サイト

日本語版が出ている「アリス」はともかく、「スナーク狩り」「ホビットの冒険」といった他の作品が見られるのは(多分)ここだけ! これだけ魅力的な「ホビットの冒険」は、日本語版をどこかで出してくれないかな…


スヌーピー展同様、こちらもグッズ展の印象。というか、普段の3倍のスペースがグッズ売り場に当てられていたのには驚く。まぁ確かに、ムーミングッズの引力は強力… 置く場所さえ有れば、果てしなく買ってしまいそうな感じ。(5/11)

大丸ミュージアム