「日本画」の前衛 1938-1949@東京国立近代美術館


自分を含め、多分、世間的には余り知られていない「戦前の、日本画の、前衛志向」というムーブメントを紹介するという意欲的な取り組み。近美はこういう展覧会をやるために存在していると思う。

風邪気味を押してでも、見に行って良かった。


紹介されている中で、前半の歴程関係では、山岡良文の多彩さと船田玉樹の構成力(「大王松」の格好良さ!)が印象的だった。あと、初期の岩橋英遠の斬新さに驚く。あの「土」とか。

一方、時代の関連として出品されている北脇昇辺りには余り良い印象がなくて。この時代の絵がつまらないという自分の偏見は多分、近美で見る北脇昇の印象が強く反映していると思う。理に落ちて、飛躍がない絵の面白くなさというか。

後半は山崎隆イチオシという感じの展示。確かに「ダイアナの森」とか只者じゃないインパクトが。この人の絵ももっと(残っているのであれば)見てみたい。

展覧会情報「日本画」の前衛 1938-1949