特別展ダ・ヴィンチ〜モナ・リザ25の秘密〜@日比谷公園


いかにも怪しげな(公式サイトでも判然としない内容以前に、売り方が)このイベント。(レオナルド・ダ・ヴィンチの本物が何一つ無い展示に)1800円も払う価値があるとは思えず、華麗にスルーするつもりでいたが、eplusで平日の夜間チケットを500円で販売と知り、相当苦しい状況なんだな…と思いつつ、まぁ、それなら話の種に寄っても良いかと。

コートを脱ぐためロッカー(100円)を利用したが、中もそう暖かくないので、コート姿で良かったかも…

展示は彼の草稿を元に制作してみましたという装置(ピタゴラスイッチ的な)の数々が大半。

600円の展示としては充分興味深かった。ただし、彼だけが凄かったのかどうかは、知る由もないわけで。20世紀?に書き足された絵で、自転車のアイデアを彼が描いていたとされたエピソードが、彼が何でも元祖、みたいな賞賛の安易さをよく示しているような。

絵画関係は… 元から期待してなかったけど「25の秘密」の無理やり集めた感には苦笑。昔の子供雑誌の図解シリーズでの「ひみつ」みたいだった。「3km先で10円玉が落ちる音まで聞き分ける耳」「何でも消化する胃」みたいな。


モナリザ」は世界最高の絵画であるという、新興宗教のような教義がこのイベント展示の前提に有って。その真否はともかく、レオナルド・ダ・ヴィンチには、直に見る魅力に溢れる作品が幾つも有るのにな…(「モナリザ」はもはや間近で見られないので、直に見る意味が逆に余り無い)

数年掛けて彼の絵を見て回った者からすれば、レオナルドの絵へと誘わない、非教育的なイベントという印象。昔風に言えば、「敬して遠ざける」という奴? ま、レオナルドの名で人を集めたいイベンターはいつの世にもいるということで(今回、その目論見が日本で成功したかどうかは疑問だが…)


ちなみに、例の「黄金比」測定コーナー。

最初は途中で腕を下ろしてしまったら、人類とは言えない位のズレが出てしまったのだが(^^;; もう一度測定したら、ほぼ完璧として「ゴールド」判定を貰いました。いや、だからといって、プロポーションが良いとか、そういうわけでは決してないのがアレだが。これって要するに、腕の長さが体長と合っているというだけのことだよね…?

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