収蔵作品展 [かがやきの瞬間]スナップショットの魅力@東京都写真美術館


ポール・フスコ「ロバート・F・ケネディの葬式列車」の写真集が凄い。ケネディの葬式列車から人々を撮る、というチャンスに恵まれた時点で卑怯というか、どう撮るかとか関係なく、その時代の人々の姿や意識を一挙に記録化することが出来たわけで、これこそが確かに究極のスナップショットの一つなのかも、と思った。

東京都写真美術館

「日本画」の前衛 1938-1949@東京国立近代美術館


自分を含め、多分、世間的には余り知られていない「戦前の、日本画の、前衛志向」というムーブメントを紹介するという意欲的な取り組み。近美はこういう展覧会をやるために存在していると思う。

風邪気味を押してでも、見に行って良かった。

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マイセン磁器の300年@サントリー美術館


マイセンといえば、かつサンド、と反射的に出てしまうほど、マイセンの陶磁器には縁遠い私だけど、以前のドイツ旅行でドレスデンアルテマイスターを見に行った時は、同じツヴィンガー内の陶磁器コレクションは一応見て廻った(確かセット料金だったので)。

何も知らずに見たので、ケンドラーという人の作ったリアルな鳥や動物の像の多さに驚き、ここは陶磁器動物園か、と思ったことは覚えている。

そんなわけで、今回の展示はその辺を整理出来て、なかなか興味深かった。

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墨宝 常盤山文庫名品展


展覧会 / 開催中|根津美術館

墨跡とか毎回??で終わるわけだけど、雪村(根津美術館の)が見られたりと、地味に充実。根津美術館はこのラインでいってくれれば、いいや。

というか、結局、常盤山文庫が謎のままなんですが。「昭和18年、常盤山文庫は鎌倉の地に」とあるから、やっぱり地名の「常盤」から来てたのか。「常盤山」という地名自体は無いのが、地元民的にも、また謎を助長するわけだけど。常盤の丘っぽいところにあるのかなと(大雑把な推測)。

DOMANI・明日展2010@国立新美術館


三好耕三、古郷秀一、遠山香苗、近藤高弘、流麻ニ果、深井聡一郎、鈴木涼子、神戸智行、近藤聡乃、赤崎みま、山口紀子、町田久美

近藤聡乃の「てんとう虫」アニメは今さら?と思いつつ、全編見たのは初めてで得した気分。漫画の方は明らかに高野文子の影響下に見えたけど、美術系の世界だとそういう(余所からの影響という)話は話題にならないんでしょうか?

サブカルとの関係でいえば、鈴木涼子の、露出度の高いアニメフィギュアに自分の顔をコラージュした写真。あれって元のフィギュアの著作権はどうなっているのか、気になった。製作者からすれば、凄く嫌な使われ方だし。作家のHPの写真には、作家のcopyright表示がされているけどフィギュア自体は? キャンベルスープ的な大量生産品じゃないわけで。

まぁ、法的にはクリアしているんでしょうけど。この手の他人の土俵を借りてる癖に、外から批評をしているようなつもりの作品は品がないとしか。少なくともメディア芸術祭の主催館が、何の留保もなしに展示させる作品ではないな。

http://domani2010.com/index.html

琳派芸術 ―光悦・宗達から江戸琳派―@出光美術館


第1部<煌めく金の世界>

土曜の昼の美術館は、着物を着たご婦人がぞろぞろと。扇面散貼付屏風とか、光悦とのコラボとか、そういうデザイナーズブランド的な琳派作品は、実は割と苦手なので、水墨でやっと一息。

(他からも借りて)質は揃っていたけど、新鮮な発見や驚きより、華やぎと安定感重視の展覧会?

出光美術館

プライマリー・フィールドII 絵画の現在─七つの〈場〉との対話@神奈川県立近代美術館葉山館


高橋信行小西真奈、保坂毅、三輪美津子、東島毅、伊藤存、児玉靖枝による絵画作品

小西真奈の作品の独特の魅力(秘密?)についてしばし考える。…情報量のコントロール

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